夫が会社のお金を着服・横領していた。借金を重ねる夫と離婚へ

夫 悩み 

旦那の借金を理由に離婚を経験した女性Aさんのお話を伺いました。

Aさんの元旦那は、借金だけでなく、挙げ句の果てに会社のお金にまで手を出していたそうです。

借金が発覚するたび反省の言葉を口にするも、繰り返し借金をする旦那に嫌気がさし、離婚するに至ったそうです。

【離婚時のプロフィール】

  • 妻(Aさん):20代後半
  • 元夫:20代後半
  • 離婚までの結婚期間:1年以上3年未満
  • 子供:1人
  • 離婚種別:協議離婚
  • 親権:自分
  • 養育費:月3.5万円

スポーツ青年で素敵に見えた夫は、お金にルーズな借金男だった

夫 謝罪 妻

Q.元夫との出会いから結婚に至るまでの流れを教えてください。

元夫は大学時代のサークルの先輩で、私が入学して間もなく付き合い始めました。

私は大学4年間ずっと信頼していましたし、すべてを任せても安心な相手だと考えていました。

当時スポーツをしている男性は好青年で社会性もあるだろうという、変な固定観念もあり、何の迷いもありませんでした。

元夫が社会人になってからの約1年間は遠距離恋愛していましたが、私の大学卒業を機に夫の地元に引っ越し、とりあえず見つけた仕事をしながら、すぐに同居、結婚しました。

Q.離婚を考え始めた原因は何ですか?

結婚してしばらくはお互い休みが合うたびに一緒に外出したりして、楽しく暮らしました。

私は故郷を離れ、県外に出てきていましたが全く不安やホームシックもなく、一生幸せが続くと思っていました。

しかし、私が妊娠、退職したころ、元夫が会社のお金を使い込んでいたことがわかりました。

会社は厳重注意で済ませてくれましたが、情けないやら腹がたつやら、何より「この人、何を考えているんだろう」と、今まで考えてもみなかった、疑いの念がわいてきました。

借金の返済に会社のお金を充てていたという事実も、隠し事をされていたことがとてもショックでした。

このころの私は、妻にも相談できない悩みを抱えて苦しんでいた夫の気持ちを考えず、自分が損するのが嫌という自己中心的な思考しかもっていませんでした。

元夫側の親戚に頭を下げ、何とか借金を返しましたが、住んでいた新しいアパートは引き払い、元夫の実家に同居することになりました。

当時、自覚はありませんでしたが、同居しながらの節約生活は、幸せな夢からさめてしまったような毎日でした。

産後間もなく、親しい人のいない土地での育児はつらく、目が覚めると「また朝が来てしまった」と思ったほどです。

そんな時、再び夫が借金を作ったことが発覚しました。

私の心はポキンと折れてしまい、実家に「もう無理」と泣きながら電話していました。

義家族も実家族も私の味方をしてくれた。

夫 土下座 謝罪

Q.離婚に至るまでの流れを教えてください。

すぐに1歳に満たない娘を連れて夫の実家に帰ったのですが、義母の優しい言葉が忘れられません。

「ごめんね。でも、ぜひまた戻っておいで」と新幹線のホームまで送ってくれました。

実家では私の両親が待っていてくれました。

私も何も考えずに甘え、しばらく実家で暮らし始めました。

その間両家の親戚会議が2回開かれ、そこで離婚の話し合いをしました。

夫は土下座して謝っていましたが、私の気持ちは揺らぎませんでした。

どういうわけか元夫は娘との面会交渉は強くは望みませんでしたので、養育費の話し合いのみでした。

離婚届けも郵送でやり取りし、別居してから離婚するまでの3か月ほどで顔を合わせる機会はほとんどありませんでした。

話し合いでは、常に両家の両親が立ち会っており、感情的にならずに済みました。

Q.離婚交渉で最も苦労したことは何ですか?

離婚の条件などでもめることはありませんでしたが、私に離婚に対する知識が全くなく、両親も一緒に情報収集させてしまい、大変迷惑を掛けました。

精神的にも落ち込んでいる状態で離婚の交渉のことを考えること自体が、とても苦痛で、あれもこれも話し合っておこうという気持ちにはとてもなれませんでした。

また、両家は新幹線で片道4時間ほどの距離がありましたが、無職だった私は経済的に自立しておらず、離婚交渉のための交通費や宿泊費など、すべて両親に負担してもらいました。

父の助言で公正証書を作って正解!滞った養育費の支払いが再開された

離婚 悩み 女性

Q.離婚前にしておけばよかったと思うことはありますか?

インターネットも今ほど普及していなかった時代のことでもあり、離婚に対する予備知識は皆無でした。

数か月前まで、まさか自分が離婚するとは思っていませんし、周囲に離婚経験者もなく、何もわかりませんでした。

離婚に伴う混乱や動揺は計り知れず、精神的な負担を少しでも減らすためにも、やはり、情報収集は必要だと思います。

どうすればいいかわかっているのといないのとでは雲泥の差です。

ただ、一点よかったのは、私の父の勧めで、公正証書を作ってもらったことです。

のちに養育費の支払いが滞った時がありましたが、再開しました。

Q.離婚にあたって不安はありませんでした?

娘を一人で育てていけるだろうかという不安が大きかったと思います。

恥ずかしながら、専業主婦にあこがれていた程ですから、自立するための資格も情報も持ち合わせていませんでした。

どういった手続きが必要なのか、やらなければいけないことは何なのか知りませんでした。

また、これからどんなアイデンティティを再構築すればいいのかも全く分かりませんでした。

友達や親せきは受け入れてくれるのか、人目も気になりました。

恥ずかしさや不安、挫折感など、ネガティブな感情が混在していました。

離婚してから両親との関係が以前より大変になってしまった

子供 ママ シングルマザー

Q.離婚の中で最も大変だったことは何ですか?

幸い友達は「お帰り」「話してくれてありがとう」と優しく受け入れてくれました。

仕事も何とか見つけることができましたが、両親との関係が大変でした。

元来あまりしっかり者ではなかった私ですが、離婚を機に、両親の私に対する評価が下がり、「やっぱりだめなんだからおとなしくしてなさい」というムードを感じるようになりました。

金銭的にも精神的にも依存していたので、仕方がないのですが、窮屈で苦しい日々でした。

それと、娘の子育てが本当に大変でした。

よく泣く子供でしたし、うまくいかないときに両親の手を借りなければならず、さらに私は劣等感を強めました。

Q.最後に離婚してよかったと思いますか?

幸せな毎日がいかに尊いのかがわかりました。

当時の自分がいかに世間知らずの若者で、傲慢で、怠惰で、自分本位だったか、振り返るきっかけになりました。

それに、あの頃の自分のまま、別れずに一緒にいても、きっと元夫も幸せになれなかったと思います。

大きな痛手と犠牲を払いましたし、娘には不憫な思いをさせてしまいましたが、たくさんの学びも得ました。

世の中には若い時にたくさん苦労して、幸せな家庭を築く方もたくさんいると思います。

ただ、私は大人になって初めての挫折して、自分と向き合うチャンスを得ました。

そういう風にしか生きられないのが自分で、それでもいいと思っています。

離婚を機に、ありのままの自分を認めることも少しだけできるようになりました。