二人の出会いは婚活パーティー。付き合って4ヶ月後に結婚をしたそうです。
ところが結婚して、子供が産まれた後、妻から離婚を切り出されました。
妻から告げられた理由は、モラハラ。
子育て方針について喧嘩はあったものの、決して仲の悪い夫婦と思っていなかった夫Tさんにとっては、まさに青天の霹靂だったそうです。
【離婚時のプロフィール】
- 夫(Tさん):20代後半
- 元妻:20代後半
- 離婚までの結婚期間:3年以上5年未満
- 子供:1歳の息子1人
- 離婚種別:協議離婚
- 親権:相手
- 養育費:月8万円
- 財産分与:550万円
積極的に子育てに参加したつもりが、妻からモラハラだと言われた
Q.元妻との出会いから結婚に至るまでの流れを教えてください。
元嫁と初めて出会ったのは、婚活パーティーです。
ブース席に横並びに座って、順番に女性の方とお話していく形式でした。
彼女は学歴が高く、礼儀正しかったので私の方からデートに誘い、交際に発展しました。
わたしは職業柄、長期出張が多く、出張中に彼女から別れ話を持ち掛けられることが多く、長続きした恋愛はありませんでした。
お付き合いしているうちに、こんな素敵な女性にまた別れられるのは避けたいと思い、付き合って4か月でプロポーズをし、結婚にいたりました。
Q.離婚を考え始めた原因は何ですか?
わたしの方から離婚話を持ち出したことは一度もありませんでした。
子供が生まれてすぐに、嫁の方から別れてくださいと打診がありました。
理由を尋ねてみると、あなたといるとわたしは何もできない母親のようでつらいと伝えられました。
嫁は礼儀正しく優しい人なのですが、要領が悪く、初めてすることは普通の人の倍以上時間がかかっていました。
子供のおむつを替えたり、お風呂に入れたり、子供に対してわたしがいろいろと手を出しすぎたことが気に食わなかったみたいです。
離婚をしたら子供がかわいそうだと考えていたため、嫁に謝罪し、子育てから手を引きました。
それから半年ほどはなんとかけんかもなく、夫婦関係は良くなっていたと思っていましたが、嫁の方は違ったみたいです。
ある日、子供が泣きながら嘔吐しまいた。
見てみるとペットボトルのラベルをかみちぎって飲み込んでいたのです。
これを目の当たりにしたわたしは、嫁が子供の面倒を見ていると、そのうち死なせてしまうんじゃないかと思い始めました。
離乳食をあげる際も、限度がわからないそうで毎回吐くまで食べさせるし、泣いててもなぜ泣いているのか理解できずに一人でパニックになるような状態でした。
わたしは呆れてしまい、何度か嫁に怒りました。それを全部録画しており、モラハラで訴えるといわれ離婚することになりました。
妻に預けていたお金は全て奪われ、子供の親権も奪われた
Q.離婚に至るまでの流れを教えてください。
離婚することが決まり、家を出るために荷物をまとめて出ていこうとしたら、保険証券と銀行口座、カードは返してくれませんでした。(結婚当時は離婚なんて考えていなかったので、口座もカードも渡していました)
弁護士と公正証書を作成するのに必要だから、証書ができたら返すといわれ、これ以上もめ事を起こすのも嫌だったので素直に従いました。
しばらくして口座が返ってきましたが、200万あった貯金が50万になって返ってきました。
生活するのに必要だからと抜き取られていました。
文句があるなら弁護士を立ててくださいと言われましたが、その方がお金がかかると思い相手の意見を飲みました。
極めつけは公正証書で、保険証券として運用していた400万円の請求、毎月8万の養育費を払うことと記載されていました。
腹は立ちましたがぐっと抑えて相手の要求をのみ、公正役場に証書を提出し、嫁が離婚届も提出しました。
Q.離婚交渉で最も苦労したことは何ですか?
苦労した点はお金と親権です。
自分の子供が嫁のもとに行くと、毎日危険な目にあわされるのではないかと思い、親権を要求しました。
しかし、日本の法律上女性に親権があるので何をわめこうと全く意味がありませんでした。
こちらも弁護士を立てればどうなったかわかりませんが、仕事をしているので現実的ではありませんでした。
お金に関しても同様です。弁護士を立てないと、すべて女性の言いなりになるような法律になっているので、悔しいですがどうしようもありませんでした。
Q.離婚の中で最も大変だったことは何ですか?
離婚後に大変なことは養育費の支払いです。
毎月8万も支払っていると、貯金は全くできませんし、自由に使えるお金もほとんどありません。
なので、会社員としての給料のほかに、資産運用の勉強をして、少しずつ収入を増やそうと努力しています。
離婚して家族を養うという誓約から抜け出せたと思っていたので、自分のしたかった職業にキャリアチェンジしようと考えていましたが、全くそんな余裕がありません。
毎日、仕事後に副業や資産運用を行い、自由に遊ぶ時間も作らずに生活しています。
一方で相手は、実家で養育費とわたしから取り上げた550万円で悠々自適と生活していると考えると気がめいりそうになります。
Q.離婚前にしておけばよかったと思うことはありますか?
結婚した際は離婚なんて全く考えていなかったので、すべてのもの、お金を共有していました。
しかし、離婚して後悔したことは、わたしの給料、貯金額を相手が全部知っていたことです。
また、カードや口座の暗証番号も教えていたので、いつでもお金抜き出せる環境にしていたことを反省しています。
また、結婚前から少しでも相手に対して違和感を感じたら、自分の直感を信じるべきだったなと後悔しています。
相手の親と顔合わせを行った際に、このお父さんとお母さん何となく合わないと感じていたのですが、嫁は別だろうと思ってしまったのです。
今後また結婚する可能性があれば、自分の直感は信じたいと思います。
子供に会えないのが本当に辛い。日本では母親の親権が強い
Q.離婚にあたって不安はありませんでした?
離婚前に最も不安だったことは自分の子供です。
毎日一緒に遊んでいたのに、急にお父さんがいなくなったことを想像すると涙が止まりませんでした。
しかも相手はわたしの顔を二度と見たくない、あなたと面会させると子供を奪って逃げるかもしれないという理由で面会はできなくされました。
そこでわたしは自分なりに離れていても子供にできることはないか考え、結論を出しました。
子供が大きくなって父親を捜しに来た際に、尊敬できる自慢のお父さんでいれるように、この先頑張ろうと誓いました。
Q.最後に離婚してよかったと思いますか?
いい面も悪い面もあるので、どちらでもないと思います。
離婚してよかった点は、家庭内の雰囲気が悪くならないように嫁の機嫌をうかがって生活しなくなり、精神的にリラックスできるようになったからです。
悪かった点は、子供に会えないこと、バツイチというステータスが追加されたことです。
バツがついても、生活はしていけますが、素敵な女性と出会った際にこれを理由に結婚できない可能性があるからです。
子供に今後会えないのは親として非常に心苦しいですが、成長してくれることを祈ります。