新型コロナウィルスによる外出規制の影響で、DVと児童虐待が増加!

新型コロナウイルスの世界的な拡大が続く中、各国は感染拡大対策および深刻な経済対策に追われています。

外出自粛や在宅勤務等、国民生活も不便を余儀なくされる中で、家庭内における問題も深刻化しているようです。家庭内でのストレスをためた夫が妻に暴力をふるい、世界的に家庭内暴力が増加しているとのこと。

いったいどういうことでしょうか?

もし家庭でDVを受けた場合はどうすればいいのでしょう?順に解説していきます。

家庭内暴力が増加?新型コロナによる世界的影響

世界各地でDV件数が増加しています。
まずは新型コロナによる家庭内への影響を紹介していきます。

国連事務総長が世界中のDV急増を警告

国連のグテーレス事務総長は、「女性に対する家庭内暴力が世界中で恐ろしいほど急増している」と述べて、世界各地で女性に対するDVが急増していることを警告しました。

新型コロナウイルスによる外出制限や在宅奨励によって、家庭内において女性が被害者となってしまう事態が増加しているようです。

また、世界的な経済停滞によって支援団体が資金不足に陥ったり、女性がDVから逃れるための緊急の受け入れ先が閉鎖されたりするケースが出てきているとし、全ての国に対して、新型コロナウイルスへの対策として、家庭内における女性を守ることにも重点的に取り組むよう求めています。

アメリカ、新型コロナ外出規制で家庭内暴力増加

新型コロナウイルスの感染が広まるアメリカでは、外出規制によって犯罪率が低下しましたが、反対に家庭内におけるDVが増加しています。

ロサンゼルスでは、殺人、窃盗などの犯罪が大きく減少し、逮捕者は2月に比べて15%減少したとのこと。また、シカゴでも前年の同時期に比べて23%減ったとのことです。

アメリカ全土の主要都市で犯罪件数が低下する一方で、家庭内でのトラブルは増加しており、シアトルでは先月、DVの通報が前年の同じ時期と比べて22%増加したとのこと。

外出自粛で街での犯罪件数は減ったものの、家庭内におけるトラブルが深刻化しているようです。

在宅勤務のストレス増加?中国でDV深刻

中国では新規感染者は減少し、市民生活の制限も徐々に緩和され、通常の社会生活を取り戻しつつあります。今月8日には都市封鎖も解除される見込みです。

しかし、その一方で家庭内における問題が深刻化しています。

湖北省武漢市の女性団体によると、湖北省が封鎖された1月下旬からDVに関する相談が大幅に増え、2月の相談件数が昨年同時期の3倍に増えたとのことです。

中国全土から相談を受ける女性団体「為平」の責任者である馮媛さんも、湖北省だけでなく全国的に相談件数が増えており例年の4倍ほどである、と言います。

外出が厳しく制限される中、自宅に閉じこもることによってストレスがたまり、先の見えない生活の中で不安を感じることも多く、よりDVをエスカレートさせているようです。

児童虐待増加、日本のNPOが懸念

新型コロナウイルスによる外出自粛や在宅勤務が呼び掛けられる中で、家庭におけるストレスや不安によってDVや児童虐待の増加を懸念する声が上がっています。

全国の被害者支援の相談窓口には、在宅勤務と子供の休校のための夫のストレスがたまり、家族に身体的な暴力を振るうようになった、といった声が寄せられています。

DV被害者の支援を行うNPO法人「全国女性シェルターネット」は、国に対してDV被害の相談窓口を閉めないことや、被害者の一時保護を柔軟に行える体制を整えることなどを要望しました。

新型コロナウイルスによる多大な影響が懸念される今、金銭的な支援と同時に、ストレスを吐き出したり悩みを共有できるプラットフォームが求められています。

DVがあったらどこに相談すればいい?

離婚 妻 悲しみ

夫からのDVに悩んだらどこに相談すればいいのでしょう?
一人で悩まず、まずは話してみることが大切です。

DV相談ナビ

配偶者からの暴力があった場合にどこに相談したら良いかわからない、といった方のために、内閣府が実施しているDV相談ナビサービスを利用することができます。

このサービスは、全国共通の電話番号(0570-0-55210)に電話をかけることによって、発信地の情報から最寄りの相談期間の窓口に電話が自動転送され、直接相談することができるというものです。

電話の転送先は各都道府県の中核的な相談機関となっており、DVに関して相談したいけどどこに相談したら良いかわからない、という方はまずはこちらに電話をかけてみると適切な窓口へ繋げてもらうことができます。

配偶者暴力相談支援センター

各都道府県や市区町村は、婦人相談所、女性センターおよび福祉事務所などの各種機関を配偶者暴力相談支援センターに定め、これらの機関を通して各地域の女性の相談に応じています。

配偶者暴力相談支援センターでは、相談や相談施設の紹介、カウンセリング、緊急時の一時保護などを行い、配偶者からの暴力の防止、および被害者の保護を行っています。

全国各地の配偶者暴力相談支援センターは配偶者暴力相談支援センター一覧より確認することができます。

詳しい支援内容等は以下で詳しく解説しています。

DV夫から離婚するには?

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暴力だけじゃない!こんな被害もDVに

通称DVと言われる家庭内暴力ですが、殴る蹴るなどの身体的暴力だけを指すのではありません。心理的、経済的にもDVに相当するような暴力はあり得ます。

例えば、人格を否定するような暴言を吐いたり、交友関係を細かく監視するなどの精神的な嫌がらせは心理的暴力に当たります。

また、生活費を渡さない、外出働くことを制限するといった行為は「経済的圧迫」と呼ばれ、立派なDVに当たります。相手が拒絶しているのに性的な行為を強制することもDVの一つです。

ご自分の状態が少しでもおかしいなと思い当たることがあれば、まずは相談してみることが大切です。
視野が狭まっていると、違和感に気づけないこともあります。

離婚を有利に進めるために証拠を残しておく

離婚の際に重要なのは、DVがあったことを証明することです。

例えば怪我をした場合に病院で診断書をもらったり、傷のあるところを写真で撮影して保存しておくなどが考えられます。

また、可能であれば夫の言動を録音・録画しておきましょう。

自分の身を守るためにも弁護士に相談を

離婚で多いのは夫婦間での話し合いで離婚が成立する調停離婚ですが、夫がDVの場合は話し合いが難しく、場合によっては一刻も早く身の安全を確保した方が良いかもしれません。

弁護士に相談して離婚を進める場合、離婚調停を申し立てて話し合いを進めます。
それでも夫が同意しない場合は離婚訴訟を提起する必要があります。

夫のDVに悩んだらすぐに相談を!

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新型コロナウイルスによって国民生活が圧迫される中、家庭内への影響といった新たな課題も出てきています。

長引く自粛生活でストレスがたまりがちですが、どんな時であれ暴力は決して許されるものではありません。

一時的なことだからといって自分が我慢したり、自分のせいだとして解決してしまうのではなく、まずは相談してみることが大切です。